チャーハン。
シンプルだがこれほど奥の深い料理はないだろう。
町中華の動画をYouTubeでよく見るのだが、頑固そうな親父が一生懸命鍋を振っている。
パラパラか?しっとりか? この問いかけに答えるには勇気が必要だ。
道を歩いていて、石を投げられ、怒号を飛ばされるやもしれぬ。
しかし、わたしも30を越えたいい大人。立場をハッキリさせておきたい。
政治家がくだらぬニュースを日々生み出して、毎日情けなく思っていた。
ニュースを見て溜め息をつきたくなる人も多いだろう。
何より、このままでは次の世代の子どもたちに申し訳がたたぬと思っていた。
なけなしの勇気を今こそ揮うときなのだ。
わたしはしっとり派だ。
(見ているか。日本のわらしたちよ)
ラードをたっぷりとまとい、胡椒も効いて、ピンクのかまぼこも入っているとよい。
(着色料?知ったことか。味の素も入れろ。)
湯気がたちこめ、食欲をそそる脂の香りだ。
餃子とも合う。
ラーメンとも合う。
ただしチャーハン単体が主役であるのは言うまでもない。
チャーハンはNBAで言うとマヌ・ジノビリ。
今日の昼メシはチャーハンとする。